関西桐朋会とは・・・

 

 

 

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 関西桐朋会は昭和41年に設立されました。会員は、桐朋学園大学在学生・桐朋女子高校音楽科在校生・同窓生および保護者によって構成されており、現在は会員約400名です。
 設立当時は桐朋の名も世間にあまり知られておらず、とくに関西においては、卒業後の演奏機 会をどのようにして確保し、拡大させていくのかという点で不安が あったようです。そこで共通の不安を持った親達が集まって会を立ち上げました。記録は残っていませんが、当時は、会員といっても十数人だったのではないで しょうか。

 

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 今日、桐朋の名はあまねく知られるところとなりましたが、卒業生によっては、高校から海外留学まで10年近くも、あるいはそれ以上にわたって地元を離れる ことになります。
 まず身近な人から応援していただき、地道に演奏活動を重ねることによってより多くの方に 知っていただくという、音楽活動の本来あるべきスタイルから考えれ ば、この空白期間を取り戻すのは容易なことではありません。演奏機会の拡大という会設立当初の願いは、現在におきましてもやはり最大の使命であります。

 

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 とは申しましても、その使命を達成するための具体策となると、これは大変難しいことです。

会ではいつも模索を続けておりますが、現在のところでは、
(1)新人演奏会により多くの方に来ていただけること
(2)卒業生出演の会主催コンサートを開催すること
(3)卒業生主催のコンサートを後援すること
(4)年4回の会報で会員のコンサートについて会員に知らせること
などを中心に活動しております。
 特に新人演奏会は会の大きなイベントでありますが、卒業後の演奏家への第一歩として大切なものと考えております。
また、桐朋学園の音楽をもっと多くの方々に知っていただくのも会としてとても大切なことですので、そのような機会があれば 積極的に取り組んで来ております。 
 たとえば、平成14年9月に大阪シンフォニーホールで開催されました桐朋学園音楽部門創立 50周年記念桐朋オーケストラによるコンサートでは、全会員に呼 びかけ、また関西各地の桐朋学園子供のための音楽教室とも協力して、あの広い1700席余りのホールを満席にすることが出来ました。
同様に平成20年11月に京都コンサートホールで開催されました桐朋学園オーケストラ京都公演においても、多大に貢献しました。

 

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 会員はたとえば結婚して一旦家庭に入りましても、いつの日かまた演奏活動を続けたい と願っています。演奏家としての地位を得られた方、あるいは逆に家庭の 事情などで演奏活動を断念してしまった方、また関西以外の地に移り住まわれた方など、様々な環境であっても全員が関西桐朋会の会員であり続けようとしてく れます。
 当会は卒業生と親が共に車の両輪となって会の運営にあたり、会の発展のためのみならず、桐朋の音楽を各地域に広め、且つ社会に情緒豊かな文化が溢れること を願いつつ、真摯な活動を行っていきたいと考えています。
 絆の薄れがちな現代社会に親と子の二人三脚の会?音楽に対する限りない愛着と希望を会員みんなで共有しながら活動を続けております関西桐朋会を、今後とも どうぞよろしくお願い申し上げます。